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デザスク報告:地域課題とデザイン(12/18)
本日のテーマは「地域課題とデザイン」
取り上げるのは「名古屋仏壇」です。今回は実際に関わる方、職人さん数名にお越しいただきました。
まずは、名古屋仏壇の方から、産業の歴史や特徴、そして現状抱えている課題についてお話いただきました。
■名古屋仏壇について
名古屋仏壇の特徴は、大型のものを得意としており、派手で豪華絢爛であること。
作るには11種の別の技術を持つ職人を必要し、名古屋の街の歴史とともに発展してきた約300年続いている産業です。
現状抱えている課題として、名古屋仏壇は時代の仏壇のニーズに合っておらず、最盛期の6分の1に売り上げが落ちていること。
伝統産業の残り方の一つとして、名古屋仏壇は「技術を残す」という方法をとっています。
そこで作ったのが「技術の見本帳」
実際に見せていただいたのですが、その技術を使って何ができるかが、並んでいるととてもわかりやすい。
見本帳を通してボトルストッパーや、ホテルの内装などに活用が広がったそうです。
■ワーク
名古屋仏壇の技術を活用した新しいアイデアを考えていただきます。
本日使う方法は「強制アイデア出しワーク」。
(名古屋仏壇の技術) × (シーン) × (ターゲット)でキーワードを書き出してもらい、
ランダムに引いたそれぞれ3種類のカードから制限時間内で強制的にアイデアを生み出していく方法です。
塗り × 高級 × キャンプというキーワードからは「一夜城を自分で建てる」というコンセプトの漆を塗ったテントのアイデアが生まれました。
来ていただいた名古屋仏壇の方からは非常に面白いアイデアがたくさんあって、これをきっかけにぜひ形になればとコメントいただきました。
今日やっていただいたのは、異なったものを組み合わせて刺激を加えるアイデアの発想法です。
稲波校長からは、コンセプトなどのもとで使うのがおすすめとのこと。また課題は抽象化するとアイデアが出やすくなってきます。
■感想(一部)
・いつもアイデア出しを雑にやってるなと気づいた。
・デザイナーじゃなくてもこの発想なら柔軟に考えられる
・伝統工芸の解像度が上がった。もっと硬いイメージがあったけど、職人さんがアイデアを柔軟に受け入れてくれたのが嬉しかった。
・それなんか気持ち上がるよね!でアイデアが広がった。その視点が大事だなと思った。
・職人さんが近くにいることで勉強になった 作れる人が近いとアイデアの解像度が上がる
・みんな話が上手で参加されてる方の意識の高さを感じた。
・技術は人が作る最先端のものだけど、使い方がアップデートされてない。そこをアップデートすると最先端の伝統産業になっていくのではないか
■アンケート
事前事後のアンケートを行なっております。
■次回以降のデザスク
①1月29日(月)
「デザイン経営とは」
https://peatix.com/event/3800645/view
②2月13日(火)
デザインが要らないと想っている経営者のためのデザイン講座
デザイナーがいると事業が変わる:事業にデザイナーを伴走させる価値