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デザスク報告:「デザインがいらないと思っている経営者のためのデザイン講座」(2/13)
本日のテーマは「デザインがいらないと思っている経営者のためのデザイン講座」。
参加者の方は経営にデザインを取り入れたいと思っている方や、
実際に上司の方と一緒に参加してくれた方もいました。
■導入
今日はまず「なぜ日本にはデザイナー出身の経営者が少ないのか」
という記事のシェアから。(※)
※https://blog.btrax.com/jp/designer-business/
海外、特にアメリカのスタートアップでは
多くのデザイナー出身者が起業して成功しており、
大企業でも経営にデザインを積極的に取り入れている会社が増えているとのこと。
ではなぜ日本にはデザイナー出身の経営者が少ないのか?
この記事の結論では、
日本の企業では経営においてデザインよりも営業が重視されているため、とのことでした。
様々な見方があると思いますが、
日本の企業で経営にデザインが取り入れられていない現状が共有できました。
■レクチャー
今日のゴールは参加者の皆さんに「デザイン」って経営に必要だと思ってもらうことです。
デザインを経営に取り入れるハードルとして
・経営者のデザインの理解
・マネジメント層のデザインの理解
・社長へのデザインへの理解
があると稲波校長。
経営におけるデザイナーの一番大事な役割は
「とにかく問い続けること」。
デザインはもやもやしたものを目に見えるものに落とし込んでいく作業。
そうやってデザインの精度が上がる過程で、事業者に問い続けることで、
事業者側の解像度も上がり、ビジョンも明確になっていきます。
経営に入るにはデザイナー側のリテラシーも大事で
問うことによってデザイナー自身のレベルも上がっていきます。
レクチャーの中で
ミッションビジョン構築までできるデザイナーって実際どれくらいいるのかという質問や、
経営層にデザイナーがいないのは教育に問題があるのではないかと言う意見も出ました。
そもそもデザイナーは経営に興味があるのか?と言う質問には
もともとクリエイティブ出身ではないが、
デザインを学ぶ人に可能性があると思う、と稲波校長。
実際、デザスクには毎回30人近くの方が参加してくれていますが
そのほとんどは非クリエイティブ職種の方です。
■ワーク
今回は自社にデザインを取り入れるとしたら、どんなデザインを取り入れるべきか?
というテーマで考えてもらいました。
作ったロゴの有効活用をもっとしていきたいと言う方や、
デザインを発注した側も落としきれていない、そもそもどうしてその事業を行うのかを
デザインによって落とし込む過程の必要性などがあがりました。
水谷生徒会長からは
デザイナーがいないと粒感が粗いものしかできない。
それを見逃しているのは勿体無いと言う意見も。
まとめとして
まずは近くにデザイナーを置いておくことが大事、と稲波校長。
小さい案件をデザイナーに頼んでみることから始めてみるのがおすすめです。
■感想
・デザスクを通してデザインの理解がじわじわできている 社内でデザインリテラシーを高めるのもこんな感じになるのかも
・普段の仕事もデザインの視点で見ると事業を捉え直すと、もっと広い思考ができるのかなと思った
・営業とクリエイティブの中間のようなことをやってきた。今日の回に参加してまさにこういうことがやりたいんだと思った。
・デザスクはそれぞれの人のデザインの解釈があるから、デザインについて理解できる機会になっているのかも。
■アンケート
事前事後のアンケートを行なっております。
■次回以降のデザスク
ヒアリングの極意
デザイナーがいると事業が変わる:事業にデザイナーを伴走させる価値