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デザスク報告:「ヒアリングの極意」(2/29)
今回のテーマは参加者の皆さんからの要望も多かった“ヒアリング“についてでした。
■レクチャー
最初に、ヒアリングの中で答えを出したいと思っている、と稲波校長。
それはなぜかというと、「答えは相手の中にある(自分の中にはない)」から。
相手の中にある答えを探るヒアリングとは?を今回のデザスクでは紐解いていきました。
まずすることは、この人の世界はどういう世界なのか?を探ること。
・まず、横に広げる
・そして、それがどれくらいの深さ なのか探ります。
ヒアリングの大事な視点は
①事実を聞く ②考えを聞く ③感情を聞く
この中でも「①事実を聞く」が一番重要なポイントです。
ヒアリングの目的は、相手の知らない本当の課題を見つけること。
本当の課題は要望と違うこともあるので、相手の考えは参考程度にします。
「WEBが作りたいって言ってるけど必要なのはそれじゃなかった」等、
相手が自分で気づくのが大事です。
ヒアリングでは相手に踏み込むことも必要ですが、
その際に気をつけるのは「感情」のコントロール。
そのためにはとにかく相手を全肯定。
意図的に言葉を使うこともありますが、尊重してリスペクトする姿勢を作ることが大切です。
質問に質問を重ね、自分も相手と同じくらいの情報量になるようにし
相手にどういうビジョンがあって、どんな目的があるのかを探ります。
ヒアリングしてる中で冷静に考えられなくなる、という質問には
地図を広げるイメージでやるといい、との答えが。
使うツールによっても効果が違うので自分に合ったやり方を見つけることと、訓練が大事です。
■ワーク
今回のワークは参加者同士でペアになって交互にヒアリングし、
お互いの本当の課題を探る、というものを行いました。
ワークをした感想は
◉ヒアリングする側
・自分がどこにいるかわからなくなって、迷った
・どこの視点で掘り下げるのが難しい
・踏み込みが足りなかったかも
・文脈を考えるのに精一杯で、そこからハンドルを切っていくの難しい
ヒアリングの前提がなかったのが難しかったかも、という意見もありましたが
何もないことから聞くことが訓練になる、と稲波校長。
課題があると聞きやすいけど、本当の課題が見えてこないことが多いからです。
■まとめ
ヒアリングを制したらプロジェクトを制する!と稲波校長。
自分に合ったヒアリングの方法を模索してもらい、今日のやり方が何かのヒントになればと思います。
■感想
・ヒアリング 紙で地図にするとわかりやすかった
・真の課題を見つけるのが苦手 落とし所を決めつけないようにしたい
・ヒアリングしたい相手から逃げてた ちゃんと向き合って腑に落としてやる!
・ヒアリングについて言語化して学ぶことがなかった
・漠然と質問すればいいのかと思っていたが、コントロールしながら課題を見つけていくのは技術だなと思った
・いろんな分野の方の感想や質問によって学びが深まっている いい場だなと思った
・深掘りはできそうだけど、横に広げるのは知識がないと難しい 事前準備が大事なのかも
■アンケート
事前事後のアンケートを行なっております。
■次回以降のデザスク
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