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デザスク報告:【特別編】綿花(コットン)から糸を紡いでみよう(12/18)
2024.12.27イナバデザインスクール
特別回ということでゲスト講師として大沼さんに来ていてだきました。
大沼さんは繊維産業に関わることになったのをきっかけに、ご自身で1から試行錯誤しながら綿花を育てたり、綿花について深く理解するためにインドの綿花畑まで行ってしまうほどの方、、(!)
今回は大沼さんから綿花栽培やインドを訪問した際のお話聞き、後半は実際に綿花から綿をとって糸にするワークショップを行いました。
■レクチャー
レクチャーでは、大沼さんが試行錯誤して発見した綿花の特徴や
綿花の栽培で大変だったことなどを教えていただきました。
発芽率の低さや、隣の別の植物には全く被害がないのに
綿花だけはバッタや芋虫に食い荒らされるなど、
実際に育てることで多くの発見があったそう。
レクチャー後半では実際に大沼さんがインドに行った時のお話を伺いました。
その中でも、インドやアメリカの過去の歴史から、「ただ機械化すれば良いわけではないのかも」「この人たちの仕事を機械化で無くしてしまうのは良いことなのだろうか」
という問いかけは、とても考えさせられる内容でした。
■体験
参加者で綿花から綿をとって糸にするワークショップを行いました。
どうすればうまくできるかを各工程がうまい人が先生になって教えあったり、こうすれば楽になるのでは?と考えたり、あえて道具を使ってみなかったりする方など参加者全員で試行錯誤。。。!
中には糸巻き歌を歌い出す方もいて、頭を使う仕事が主流になる前の村や工場などの仕事や生業はこんな感じだったのかもしれないと、感じました。
■感想
参加者の方からは
「道具を作る人、やる人、使い方を教える人、色々な立場の人がいる必要がある。技術を分かりやすく一般化していく人が必要だと感じた。」
「自分が渦中にいると大変なことを大変だと認識できない。
楽なことや他を知っているからこそ、効率化するポイントや方法などのアイデアがでてくるのだと思う。」という感想が。
■まとめ
一括りに「糸紡ぎWS」と言っても
綿花から綿をはずす工程、繊維の向きを整える工程、整えられた繊維をよる工程、よられた繊維から糸にする工程など、各工程ごとに苦手な人、得意な人がいて、得意な人が参加者みんなにコツを共有したり、新しい方法を試す方がいたり、個々人が得意なことをして、結果グループ全体の能力が上がっていく様子を参加者全員で共有して、ものづくりが発展していく流れの一端を追体験できてよかった。
■次回以降のデザスク
①1月9日(木)
「デザイナーのための経営の話」https://peatix.com/event/4226052/view
①1月22日(水)
「デザイン思考を学ぶ」https://peatix.com/event/4227346/view