News
【プレスリリース】身近なのに、実は知らない。 〜日本の食文化「海苔」を未来につなぐ「新のりリレー」スタート〜 「新米」を楽しむように、海苔にも旬がある。
「地場産業を未来につなげ、豊かな文化を残す」を掲げる株式会社RW(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:稲波 伸行)が支援している創業59年 海苔の老舗 株式会社福井(本社:三重県桑名市、代表取締役社長:福井慶則)が新たに取り組むBtoC事業『海苔を百年先につなぐ新ブランド「のりもも」』にて、海苔の文化を残す取り組み「新のりリレー」を企画、12/24(金)よりスタートさせました。 1年に1度しか味わえない「新海苔」をキッカケに、旬の存在や日本全国の産地の味の違いがあることを知り、海苔の奥深さに触れる機会を創出していきます。また海苔の日(2月6日)に向けて、海苔の未来を考えるイベントも開催します。
■背景
1.「海苔」の在り方をデザインの力で変える。海苔が若い人のお土産に。
若い世代が「海苔」に触れ、興味を持つ機会づくりを狙った「いままでにない“のり体験を”」をコンセプトに開発した「のりふりふりシリーズ」がお土産商品として売上を伸ばしています。当社では、大量消費大量生産の効率化で失われた「モノ・コト」が生まれる背景や想いを紡ぎ、可視化させることで、生活者がその魅力を更に深く感じ取り、消費されないブランドづくりを目指しています。
「のりふりふり」のように、今までと違う「海苔」との出逢い方をつくり、海苔の楽しみ方を増やし、海苔が未来につづく企画をサポート、伴走しています。
※のりももの3つの商品展開。若者が手に取りやすいデザインにこだわる。 若者に人気の「のりふりふりシリーズ」。売り切れ商品が出る人気。
2.過去を知って、今を見つめて、未来を考える。
海苔の歴史は古く、奈良時代初期に編纂された『常陸国風土記』に紫菜(ムラサキノリ)の記載が残っており、1300年以上歴史を紡いでいます。昔は大変貴重で高級品だった海苔ですが、近代において技術が発達した結果、海苔の養殖・機械的大量生産も可能になり、現在のように日本の食に浸透してきました。海苔のように歴史があり文化が紡れながらも、その背景を知る機会が少ないことで、魅力が伝わりきれず、失われそうになっているものが多く存在します。過去を知り、今を見つめることで、未来に繋がる流れができると考えています。
3.ノリの流通の約7割は、業務用。そのうち約半分はコンビニ需要。
かつて海苔は、かつて年間100億枚生産されるうち7%前後は贈答品として消費されていました。しかし、バブル崩壊前の1985年(昭和61年)をピークに市場は縮小、減少の一途を辿っている。※1。減少の一途を辿っています。また現在、海苔の生産量のうち、約72%は業務用として流通し、その半分がコンビニ向け※2。海苔の品質は、9つの等級にわかれ、さまざまな品質がありますが、海苔の風味を楽しむシーンが減っています。
※1 全国海苔貝類漁業協同組合連合会(http://www.zennori.or.jp/pdf/genkyo_h20.pdf)
※2 食品新聞推計
■企画意図:
1年に1度しか味わえない「新海苔」というタイミングをキッカケに、海苔の魅力を伝える機会を作る。海苔の特徴である、収穫の時期がバトンを繋いでいくように日本を縦断する動きをリレーになぞらえ、今回の企画を考案しました。
■企画詳細:
海苔は1年中、市場に出回っていますが、海苔は海の天産物。魚に旬があるように、海苔にも旬があります。11月頃から摘み取りが始まり、3月中旬(ごく一部の産地では4月中旬)まで続きます。海苔の味、口どけ、やわらかさは、収穫するタイミングによっても変化します。「新海苔」とは、海苔の摘み取りが行われる冬の、早い時期に採られた若い海苔で、柔らかい草質と芳醇な香りが特長です。また海苔は、収穫時期だけでなく、産地ごとにも味わいが異なります。
ひとくちに「海苔」といっても、このように様々な味や楽しみ方があります。店内では、新のりリレーを伝えるポスターやPOPの設置。海苔の味の違いを体感できる「新海苔食べ比べセット」の販売も行います。
■各産地の新海苔食べ比べセット
2021年12月24日~
食べ比べセット
(江戸前千葉・三河湾・有明海/佐賀)・有明海/福岡・有明海/佐賀[有明海一番]
2022年1月~
・伊勢湾/桑名・三河湾[青混]・有明海/佐賀
・伊勢湾/桑名[アサクサノリ]・三河湾・有明海/佐賀・伊勢湾/桃取 答志 菅島のいずれか
※1月の販売日は調整中。内容においても若干の変動の可能性があります。
販売場所:
のりもも(三重県多気郡多気町ヴィソン672番1 旨味12)、
のりももオンラインショップ https://www.norimomo-store.com/ ※1/20以降販売予定
■今後の展開
「新のりリレー」という文化を定着させていくべく、毎年継続して取り組みを進めていきます。また、海苔の魅力や取り巻く現状を知る機会を創出するため、2月4日(金)に「海苔の未来を考える」イベントを開催します(https://norinori.peatix.com/)
引き続き「百年先にのりをつなげる」の実現に向けた企画の立案、実行を支援していきます。
■のりももについて
創業59年 海苔の老舗 株式会社福井が新たに取り組むBtoC事業のブランド。ブランドミッションは、100年後も日本の海苔を 美味しく食べられるように「百年先にのりをつなげる」。海苔の魅力を伝え、現代人にとっての海苔の在り方を変え、海苔の奥深さを感じ、楽しむ人を増やす活動も行っています。
■株式会社RWについて
代表取締役:稲波伸行 | 本社所在地:名古屋市中区2-11-13長者町トランジットビル2A
あらゆるデザイン資源を活用し、クライアントの求める姿をともに伴走して目指しています。大事なのは「デザインした先」をきちんと作れるかどうか。その先に、より良い社会づくり、地域づくり、モノづくり、仕組みづくりがあるという想いで取り組んでいます。
事業内容:ブランディング支援、デザイン制作
■稲波伸行プロフィール
1975年三重県菰野町生まれ。名古屋芸術大学デザイン科卒業。株式会社RW 代表取締役
”愛でマチを変える” 株式会社こものデザイン研究所 取締役(本社:三重県菰野町)
岡崎ビジネスサポートセンター デザインアドバイザー / 名古屋芸術大学 非常勤講師